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なぜハゲは海外ではイジられないのに、日本ではイジられるのか? 

こんにちはフィリピンで暮らしている321です。

海外で生活するようになって約2年が経ちますが、現地の人からハゲをイジられたことはありません。

現地に住む日本人からイジられたことなら数回ありますが、それでも日本にいたときと比べると回数はかなり少ないです。

日本にいた頃は「ハゲてるね〜」とよくイジられていました。

そんな光景が日本では日常で、自然とハゲは全世界でイジられると思っていました。

正直、フィリピンで外見に対して何も言われないのはとても不思議でした。

そんな不思議に対して自分なりに考えたことがあるので、今回は『海外でハゲはイジられないのに、どうして日本人はイジるのだろう?』というテーマで記事を書いていきます。

みんなと同じでなくてはならない国、日本

基本的に日本はアメリカやヨーロッパよりも、日常生活上で多民族・他宗教の人々との関わりが少ない国でした。

ですので基本的に異なる他者を受け入れるのが苦手だと思っています。

加えて、第二次世界大戦中には軍国主義のもとで自由な意見・思想を許さない、徹底した統制教育が行われました。

戦後の高度経済成長期になると、『いい大学に入っていい会社で定年まで勤める』ことが人生の成功モデルとして考えられるようになりました。

そうして『みんなと同じでなくてはならない』という同調圧力が植えつけられたと考えられます。

ヘッドホン着用OK!?日本とは180度違う海外の学校教育

ポニーテール禁止、ツーブロック禁止など、ブラック校風と言われるものが未だにある日本に比べ、海外は学校教育の風景もかなり違います。

例えば、オランダの学校では授業中にヘッドホンを着用して授業を聞いている生徒や、教科書ではなくタブレットを使っている生徒がいます。

日本の義務教育を受けたことがある人なら分かるかと思いますが、日本ではあり得ない光景ですよね?

100%先生に叱られます。

なぜオランダではこのようなことが認められているのでしょうか?

それは『イエナプラン教育』が導入されているからです。

細かい説明は省きますが、イエナプラン教育とはざっくり言うと『自分の良さや弱みを知り、他者の良さを認め、社会で協働して積極的に活動できる大人を育てる』という目的の教育方法です。

ヘッドホンを着けることで、その子の集中力が上がるなら着けていても良い。

タブレットの方が紙の教科書より効果的だと思うなら、クラスでタブレットを使う生徒がたった一人でも使っても良いという判断なのですね。

日本はどうでしょう?
タブレットを例に考えてみると、自分はタブレットを使う方が学習効果は良いんだと教師にプレゼンしたとしても、教師は必ずこう言います。

「あなたもみんなと同じように教科書を使いなさい」

良し悪しは別にして、日本は「みんなと同じでなくてはならない」という思想が教育の根底に確実に存在し、知らず知らずのうちに、私達もそれが当たり前だと思って生きてきたのです。

多数派は正義・少数派は悪

先に書いたように日本はみんなと違うものに対して認め合う力がかなり弱いので、髪がフサフサの人の割合が多い20、30代のハゲは、『個性』ではなく、『みんなとは違う奴』として認識されます。

これはハゲだけに限ったことではなく、LGBTの人や、何か人と違う特殊な個性を持っている人に対しても同様です。

社会や集団がマジョリティーな「みんなと同じ集団」と、マイノリティーな「みんなとは違う集団」の二つに分けられたとき、多数派=正義、少数派=悪であるという考えが生まれます。

そこで「みんなと違う奴はいじめても問題ないよね、だってみんなと違う奴が悪いんだから」という間違った正義がかざされます。

さらに『赤信号みんなで渡れば怖くない』と言わんばかりに、いじめているのは自分だけではないという集団心理が働き、罪悪感が極端に薄くなります。

こうした背景があって、日本ではハゲを気軽にイジってしまうのかなと思います。

他人の容姿を笑うことは差別という考え方がある

今、僕が暮らしているフィリピンを含めて、多くの国は長い歴史の中で、たくさんの民族や人種が入り交じって、社会や文化が形成されてきました。

だから人は一人ひとり違っていることが当たり前で、自分と他人の違いを認め合う力がとても高いのです。

なので例えハゲてようと、肌や目の色が違っても「そもそも人はみんな違う身体的特徴があるのは当然だよね」という考えになり、人と違うことをいちいち気にしません。

もっと言うと他人の外見をとやかく言うことはご法度です。

海外でも活躍しているお笑い芸人の渡辺直美さん。

彼女のビヨンセの口パクものまねは、日本でも海外でも人気ですが、彼女のインタビューによると観客の反応は異なるそうです。

日本人の観客は、ビヨンセの体型とはかけ離れた大きな体の人が、ビヨンセのようにダンスをするという彼女の身体的な特徴を「笑い」として捉えます。

しかしニューヨークの観客たちの反応は「笑い」ではなく、拍手喝采だったそうです。

これは彼女の芸を身体的特徴を利用したコメディとして捉えず、純粋にダンスや口パクの高い再現度に対する称賛です。

このように、海外では人の容姿を笑うことは、それだけで差別だと認識されているのです。

もっと個性を認め合える国へ

日本でハゲがイジられる理由は「みんなと同じでなくてはならない」という同調圧力と、多数派は『正義』であり、正義のためなら多数で少数という『悪』を攻撃しても構わないという考えからくるものだと思っています。

それに対して海外でハゲがイジられない理由は、人はみな違って当たり前だという考え方を多くの人が持っていることと、そもそも人の見た目を笑ってバカにするのは差別的な行為だという認識があるからなのではないでしょうか。

これが良いか悪いかは、みなさんの判断にお任せします。

しかし経済的に豊かな国・日本で生きづらいと感じる人が多いのは、「みんなと同じでなくてはならない」という同調圧力が強過ぎるからなのかな?と思ってしまいます。

ハゲを問わず、日本がもっと個性を認め合える国になるといいなと願っています。

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