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リレーコラム『壁と向き合う』第4弾|心配されても生えねぇし──脱毛症発症で周囲から耳を閉ざした私の体験

NOHAIRSに寄稿させていただいているくろめがねです。
過去の記事にも触れさせていただいた通り、汎発性脱毛症を経て、スキンヘッドになりました。

脱毛症の治療経緯は、過去の記事、「脱毛症治療を体験して感じた3つのこと」で触れさせていただきました。

NOHAIRSに参加した今だから気付けることとして、自分の壁がなぜ生じ、どう克服したかを、同じ悩みを持ち悔いている人に届けたいと思います。

そのために改めて、治療当時の心境を振り返ってみたいと思います。

終わりの見えない脱毛症の治療

私の脱毛症は、発症から約3ヶ月で全身の全ての毛が抜けました。それから、脱毛症の治療を行った期間は約2年。

大学病院の専門外来に通い、様々な治療を調べ、試みました。具体的には塗り薬・紫外線照射を行いました。

治療によって脱毛症が治るかもしれない。だけど治療をしても治らないかもしれない。治療期間もいつまでかかるか分からない。

そんな不安な環境が、自分の中に『壁』を作るきっかけになってしまったのです。

自分が変わってしまう不安感

そんな中、不安な自分に寄り添ってくれるように、多くの友人が心配してくれました。妻も「気にしなくていいよ」と声をかけてくれました。

しかし、自分の外見が急激に変わっていったことは事実。何が原因が分かれば怒りや悲しみをぶつけることもできます。

しかし感情の矛先をどこに向けて良いかも分からないため、どうすることもできないのです。

わけのわからない不安にさいなまれて、周りの声を素直に受けてとれませんでした。

浮かんでくる感情は悲しみでも苛立ちでもありません。自分が自分でなくなってしまうような虚脱感に襲われていました。

そのそも脱毛症の発生はストレスが原因とされる方がほとんどです。そのストレスの原因がはっきりと分かっていなかったことが、感情をぶつける先がない一つの理由になりました。

確かに発症当時、置かれていた環境はストレスフルでしたが、明確にこれだというストレスを認識できていませんでした。

つまり、発症の原因が分からず、根本的な治療ができないのです。

小さな5円玉から始まった脱毛症はあっという間に身体中に広がり、3ヶ月もしないうちに、全身の毛という毛が抜けてしまいました。

慣れ親しんだ外見が急激に変わることや元々のストレス環境に加え、全身が変わっていくことで、更に心理的に追い詰められてしまいました。

「どうなってしまっているんだろう・・・。 」

「どうなっていくのだろう・・・。」

原因も将来も見えない。心の中は不安でいっぱいでした。

 

どんな慰めの言葉も心が受け付けなかった

周りからの慰めと励ましの声を表面上は素直に受け取っているように受け答えしていたように思います。

しかし、今振り返ると心の中ではこんなふうに思っていました。

「原因が分からないんだから、対処のしようが無いんだよ」

「どうせ、髪は生えてこないんだから」

「どうにもならないのだから、ほっといてくれよ」

そう。私の人生の壁とは、脱毛症の治療の中で自ら作り上げてしまった心の中の『拒絶の壁』です。治療していた約2年間。心の中にそんな『壁』を立て、周囲からの優しい声に耳を閉ざしました。

あきらめる そして ありがとう

治療が進むにつれて身体的負担も増え、結局、2年で治療は断念しました。治療をやめたことで、『発毛』についてはあきらめ、スキンヘッドのまま、生きていくことを決めました。

そのときに自らが立てた心の『拒絶の壁』があったことに気が付きました。

心配で声をかけてきてくれた友人たちに対しても、その話題から逃げ、空元気に振る舞っていました。

どうしても話す必要がある場合も、表面上は相槌を打っていたものの、心の中では反応をしなくなっていったことに気が付きました。

病気になったときに、不安を感じるのはみんな同じ。

しかし急激な外見の変化や、先行きの不透明さにとらわれてしまい、心配してくれていた友人や同僚や、優しく声をかけてくれた妻を拒絶してしまっていたことに気が付きました。

あきらめた事でやっと、自らが作った『壁』に気づかされました。

ずいぶん未熟な悩みだったと思います。

あきらめて、受け入れてみれば、髪の有る無しなんて私にとっては何ら差し障りの無い事でした。。

あのとき優しい言葉を掛けて励ましてくれた私の周りのみんな、ほんとうにありがとう。 

改めて、NOHAIRSに触れて

NOHAIRSメンバーの多様な生き様や、多彩な体験を読むごとに、過去の自分を振り返ります。

その度にここにいるメンバーの明るさ、強さを当時知っていたなら、あのときの私も、心の『壁』を作ることはなかったのではないか、そう思います

心の『壁』を立てていたときにはもう戻れません。しかし今なら声を大にして言えます。

私のように、かかえきれない不安を抱き、周囲が心配してくれる声を聞こうとしないなら、それは本当にもったいないことです。

もう一度、周りを見渡してください。あなたを支えてくれている人はとても多くいます。

心の中に『壁』を作り、周囲を拒絶することは、本当にもったいないことです。周りと寄り添って生きていることの方がずっと素敵です。

髪が薄くなりハゲてしまうことは、AGAも脱毛症も同じ。時間の長短があるだけです。

しかし、周囲の声から耳を閉ざし、薄毛やハゲや悩みを、自分一人で抱え込んでいても、何も解決しません。

時には心無い声が聞こえる時もあるかもしれませんが、あなたの大切な人は決してそんなことを言ったりはしません。

必ず、あなたを支えてくれます。

心の声を打ち明ける。それが解決への一番の近道です。

長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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