
しゃべりクリエイター、天パと薄毛の遊び方
個性的は髪型で一度見たら忘れない、岸本学さん。
仕事でも人間関係でもそこを強みにしているように思う。
自分らしさを追求するためのヒントを伺った。
—なぜNOHAIRSに参加しましたか?
「ハゲはかっこいい」ってコンセプトがかっこいいから。
はげててもかっこいいぞって思ってもらえるといいですね。

—ハゲ写真集を作ろうとしているって伺いましたが、詳しくお伺いできますか?
はい、作ろうとしてます!
僕は、ハゲが朝起きて寝るまでのストーリーで作ろうかな、と思ってます。
アイディアだけはいっぱいあります。
実装してないだけで。時間が足りないのと、今じゃない感じがあって。
—岸本さんのお仕事について教えてください
普段はいろんな分野のMC、グラフィックデザイナー、アートディレクターみたいなことをしています。
あと年に1本くらい舞台に出ています。
独立したのは2年前、今、3年目に突入したぐらいです。
舞台やってる方が長いです。
僕はどちらかというと、撮ってディレクションする側なのでそっち側の方が慣れてます。
「そういうポーズして」とかよく言ってます。

―MCやクリエイターの部分で、岸本さんの「自分の売り」ってなんですか?
「人と違うところ」っていうのはそこまでないのかなと思っています。
クオリティがどうだとかそういうのはいろいろはあるけど、最終的に僕は「エンターテイメント」っていうのをすごく大事にしてます。
職業っていうのは何でもよくて、職業って僕が表現する上での手段でしかないなって考えているのであまりこだわりないんですよ。
明日、MCつまんねぇなと思ったら明日辞めるし、僕が一番大事にしてるのはエンターテイメント。
僕が楽しんだ上で誰かが楽しんでる状況っていうのが一番大事にしてる状況なので、誰よりも力を入れているのはそこかもしれないです。
結婚式のMCは、友達が司会をやる場合の友達感には勝てないので、僕はプロなりに時間配分だとか緊張と緩和をどこに持っていくか、ということを考えながら、最終的には誰かと友達になれるくらいに仲良くなれたら正解かなと思ってやってます。

―普通の会社員とはまったく違う考え方や働き方で最初から仕事をしていますか?
そうではなくて、変わりましたね。
僕、ずっと舞台だけをやってたんです。
もともと大学行くときに、地元の大阪から上京した理由が役者になることだったんです。
親から融資を受けるためにはMARCH以上に行けって言われたから、浪人したんですけど立教に入って、演劇サークルに入りました。
色々なつながりで大道具とか裏方の仕事を始めたんです。
大学よりも裏方の仕事をずっとしてて、商業舞台みたいな2.5次元とかそういうところの大道具とかのバイトに呼ばれて行って、そこから小劇場とかの舞台監督のような裏方もやってたんです、ちょっとその仕事が空いたので、そろそろちゃんと始めようと役者をやり始めました。
舞台にいっぱい出て、そこで知り合ったメンバーとかと今の団体を作って、そこから一緒に舞台みたいなのをやってたんですけど、26歳過ぎたくらいに、バイトしながらこのまま30歳を過ぎるのちょっとやだな、あんまり楽しくないなと思って。
そこから色々な人と会うようにしてたんです。
そんなときに、とある人に会って「全部やっちゃいなよ」みたいなことを言われて、それで一つに決めずにいろいろやろうかなと思って。
そのちょっと前に、青年海外協力隊に行って世界の写真を撮ってる大阪の知り合いから「東京で個展やりたいから場所探してくれへんか」って言われて、探したんです。
その時、「僕、ここでなんかやったらおもしろいな」と思ってしまった。
それで「一緒にやらん?」と僕から言ったら「何できんの?」って言われたから、絵とか別にちゃんと描けないのに「描ける」って、遊びで絵描いて見せて、絵描きとしてスタートしました。
個展をそいつとやったんですけど、僕は全然画材とかよく知らず、描き方も知らず試行錯誤しながらだけど、もう「僕は絵描きだ」ってなってしまったんです。
一応それで独立みたいにしちゃったんです。
そのタイミングぐらいで、また別の大阪の知り合いのやつが広告代理店に勤めていたんですよ。
そこを辞めてそいつがカメラマンになってウェディングとかやってたらしく、急に連絡来て「司会の人が足りてないんだけど、学くん司会できるよな?」って言われ、僕はもう大体なんでもできるって周りに言ってきたから「できるで」って言って、そこで司会も始めて・・・みたいな感じです。
そのウェディングの司会を始めつつ、絵描きの時は色々なところ行きまくって「僕、絵描きなんでライブペイントさせてください」って言ってパーティーとか、たまにクラブとか言ってライブイベントを深夜にしたりしてました。
マネタイズがそこまでうまくないんですよね、輪の中に飛び込むのは得意なんですけど。
今になってやっとできるようになったって感じです。
デザインに関しては、元々自分の団体のフライヤーとかのデザインをしてたんで、徐々にちゃんと仕事にしていこうって思って始めました。
仕事にし始めて、2年ぐらいMCとデザインと絵描きみたいな感じでやってから、今3年目入ったぐらいで徐々にアートディレクションの方に進んでいって、アートディレクターとして仕事をさせていただいてクリエイティブの作る側になりました。
そういう感じで今に至ります。

着用ブランド
シューズ アディダス
ソックス ハッピーソックス
ウェディングの仕事とかしているので結構スーツも着ますよ。
仕事の時は黒。裏方に徹して、スタッフに紛れるようにしてます。
友達の結婚式とかに行くときはグレーの細身のスーツを着てます。
すごく細身でスタイルがそのまま出るので、着るとすごい目立ちますよ。
僕の中でこれだけはぶれちゃいけないなっていう指標があって、「かっこいいものを選ぶ」ということ。
自分がかっこいいと思うものを選ぶ。
ファッションに限らず、選択肢があったときに「こっちの方がかっこいいな」と思う方を選んでるからストレスがないのかなと思います。
かっこいいってクールなかっこいいもあるし、生き方としてかっこいいのもあると思うんですけど、僕は後者の方かもしれないですね。
これを選んだらかっこいいとか、楽しい人生が送れていけるんだろうなというので選んでるので後悔とかがないのかもしれない。

―自分の個性の活かし方を教えてください
やましくなければ、僕は出せばいいと思ってます。
それがハゲがカッコ悪いっていうのは世間的な風潮で、じゃあ自分が何をかっこいいと思うのかと。
僕はこの髪型がかっこいいなと思ったのでこの髪型にたどり着きました。隠すって後ろめたいじゃないですか、それがやだなと思ったので。
最初のうちだけなんですよね、恥ずかしいのって。
出してしまえば1週間くらいでみんな慣れるから。だから変に少ない髪で隠してるなら、もういっそ剃っちゃったほうが潔いというか。
2年前から今の髪型ですね。
開業届け出して、そのタイミングと同じくらいでこの髪型にしたんですよ。
それまではすごく髪長くて、全部隠れてたんですけど隠すのダサいなと思って。
1回剃って違うなってなったら、また「ダメでした」って戻せばいい。
その方が愛嬌もあるし、と僕は思います。

—自分の思う、かっこいいものを選択する。
他者の評価に捉われない人の考えはそこにあるようだ。
モデル:岸本 学 しゃべりクリエイター / カメラマン:しもちゃん / インタビュアー:南はるな
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