1. TOP
  2. COLUMN
  3. Experience
  4. 薄毛男性のリアル-薄毛暗黒時代編ー

薄毛男性のリアル-薄毛暗黒時代編ー

 

前回までは中学生までのハッピー薄毛ライフをお届けした。

ここからは自分が薄毛であることを認識させられた、暗黒の薄毛高校〜大学時代をお届けしよう。

 

辛く塞ぎ込んだ時代ではあったが、自分を見つめ直した時代でもある。この暗黒時代が無ければ、今のポジティブ薄毛ライフは無いと思っている。

 

しかし、辛かったのは間違いない。今回はこの辛かった学生時代のエピソードをお送りしよう。

 

 

高校生から世界が一変する

 

私が最も辛かったのは高校生時代である。

中学生まで、割と女子から人気があったため、私の短所でもあるお調子者のまま高校に進学した。

 

高校生となっても、持ち前の明るい性格で積極的に話しかけ、友達を多く作った。
その結果、お調子者だったこともあり、クラスのいじられ役として定着した。

 

中学生時代と同じような位置付けで満足していたが、注目を集め、話しやすいということが薄毛いじりを誘発してしまうことになった

 

高校生は思春期真っ只中。おしゃれを気にすることが多くなり、自分だけでなく他人の容姿も意識するようになる。

 

そんなある日、クラスの中心的な存在の友人が遂に言ってしまったのだ。

 

「お前髪薄いな、ハゲじゃん」

 

その友人は約15年経った今でも仲が良く、昔から気さくでいい奴だ。
何気ない悪ふざけのつもりであったのだろう。しかしこれで私は周りから髪が薄いと言う認識になってしまった。

 

髪が薄い汚らしいだらしないなどという一部の人には残念なイメージがある。

それは思春期の私にはとても辛く、また、他の学生にとっては笑いの的であった。

 

 

常に髪型を気にし、髪を触り始めるのはここからである。

薄毛の暗黒時代の始まりであると共に、モテ期の終焉であった。

 

薄毛隠しを常に意識する毎日

 

自分が薄毛ということを認識し、常に薄毛を意識するようになった
格好良くなりたい、モテたいと思うのは思春期の男子なら当然の欲求である。

 

私が進学した高校は制服ではなく、私服通学であった。私服は毎日変えなければいけないし、センスが問われる。
ファッション雑誌を見たり、お金が無い中でも古着などでおしゃれを意識した。

 

しかし、薄毛というのは、服を買ってどうにかなるものではない。いくらおしゃれしたところで、薄毛であれば台無しになってしまう。

 

薄毛を隠そうと帽子を被れば、髪が潰れ更に恥ずかしいことになる。

頭頂部を見られないよう、出来る限り他人が自分の後ろに立たないようにすること、常に髪型を意識し、髪を触るようになった。

 

思春期の高校生にとって、容姿はとても大切で、出来る限り容姿をからかわれることは避けたいことである。場合によっては容姿が原因でいじめに発展することもある。

 

人は容姿が全てでは無く、中身が重要であることは今となっては言えることだが、当時の私にとっては、容姿は自分を判断されるとても大きな要素であると思っていた。

 

この頃の私は、自分に自信というものを持てるはずもなく、お調子者だった性格も一歩後ろへ下がるようになってきていた。

 

高校1年生にして薄毛対策を始める

 

こういった辛い思いの中、私は早速薄毛対策を始めた。
弱冠16歳で薄毛対策を始めたのである。

 

家族からは笑われたが、当時の私は必死だったのである。
少ない小遣いの中、育毛トニックや薄毛シャンプー、薄毛対策ブラシなどを買い集めた。

 

お金の掛からない薄毛対策は、学生時代から大抵行ってきたつもりだ。
海藻を多く食べ、髪のために栄養バランスを意識し、髪に悪いとされるファストフードやカップラーメンなども避けてきた。

 

頭皮マッサージはもちろん、頭皮の乾燥を防ぐようトニックだけでなく化粧水を塗ることもした。

 

数々の対策の中で、父親が出張の際に韓国からお土産に買ってきた見るからに怪しい朝鮮人参エキス入り育毛剤を使用した時には、頭皮が酷くかぶれ、学校を休み皮膚科へ通った時もあった。

 

今となっては懐かしい笑い話であるが、当時の私にとっては藁にもすがる思いであったのである。

 

 

薄毛暗黒時代から光り輝く薄毛光明時代に

 

高校生で薄毛であることを認識した私は、自分に自信を無くし、塞ぎ込むようになっていた。

 

もちろんそんな私に彼女ができるはずもなく、高校生時代に恋愛経験は無い。思春期で一番青春したかった時代に甘酸っぱい恋ができなかったことは、今でも悔やんでいる。

 

そうしてそのまま大学生となった。

 

自分に自信が無かった私は、女性を意識することが無くなっていた。
仲の良い男友達と遊び、背伸びをすることなく、自分が楽しければそれで良いという心境になっていった。

 

アルバイトもするようになり、人との出会いや経験を積んでいく中で、背伸びをしないことの心地良さを自然に感じていた。

 

薄毛で周囲の目を気にしすぎていた私が、少しずつポジティブになっていったと感じるのはこの頃からである。

 


女性を意識しなくなった私に、中学生以来の彼女ができたのもこの頃である。

 

女性を意識しまくっていた高校生時代に彼女ができず、女性を意識しなくなった私に彼女ができたのは、さらにポジティブになるきっかけでもあった。

 

もちろん薄毛であることを気にしなくなった訳ではない。薄毛は今でも気にしている。

しかし、背伸びをせず等身大の自分でいることで、自分の魅力に気付いてくれる人もいるということ知れた貴重な大学生時代でもあった。

 

こうして薄毛暗黒時代から、光り輝く薄毛光明時代へと脱却していった。
辛かった高校生時代があったからこそ、大学生でこのことに気付けたと今では前向きに考えている。

 

背伸びをすることは時に自分を成長させることにもつながるが、背伸びをしないことで新たに自分の魅力を発見できることもあるのだ。

 

 

次回
少しずつ薄毛ポジティブになっていった私が社会人となり、薄毛に対してさらに心境が変化していくこととなる。

 

Share
Twitter
Facebook

カテゴリー

オススメ記事

ステーキ界の第一人者も参加する、坊主の会とは

もっと見る

中島信也氏が語る、仕事の成果とハゲに因果関係はあるのか

もっと見る

ハゲに似合うファッションとは?

もっと見る

死にかけた頃から、映画出演まで。俳優来栖光之丞の壮絶な人生【後】

もっと見る

薄毛を個性にする男たちのスタイルカタログ|NOHAIRSをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む