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こだわらず、柔軟に生きる

ハゲを強みにしたビジネスマンへお話を伺うインタビューシリーズ。
今回お話を伺うのは、外資系スタートアップ企業にお勤めの林浩一郎さんだ。

今まで何人ものNOHAIRSにNOHAIRにしたきっかけを伺ってきたが、これまでにない意外なお話を伺うことができた。

——どんなお仕事をされていますか?

現在は外資系のスタートアップ企業でマーケティングの仕事をしています。外資系企業は今所属している企業で2社目です。

社会人になって17年目ですが、新卒の頃は広告代理店でプランナーをしていて、その後はずっとIT企業でマーケティングやPRの仕事をしています。

——外資系でスタートアップというと、働き方や習慣が日本企業と大きく異なるイメージがあります。実際にどのようなところに違いを感じますか?

日本の企業、特に広告代理店にいたときがそうだったんですが、ガッツで仕事をして、場合によっては徹夜も辞さないというのが当たり前なイメージがあると思います。

今働いている外資系企業は働くときは働くし、休むときは休むとメリハリが効いています。

スタートアップなので、日本のスタッフは10数名でマルチタスクです。それでも土日は完全に休めています。

社内コミュニケーションをSlackで取っているので、土日でも連絡を取ろうと思えば取れますが、自分も周りも土日は仕事から離れて過ごすようにしています。

——日本企業から外資系企業に転職されて、苦労されたことはありますか?

求められることの違いを感じています。

広告代理店時代はガッツが求められていましたが、外資系企業だとロジカルシンキングが求められます。

最初はそこにアジャストするのが大変でした。

もともと感覚的に行動してしまうところがあるので、本を読んだり、人から話を聞いたりして勉強しています。

——ご自身が感覚的であるというのに気付いたのは、何がきっかでしたか?

転職をして今の会社で4社目になるんですが、失敗だった転職というのも経験しています。

そういう転職は、振り返ると感覚的に決めてしまったことが失敗の元だったんです。

もっと考えたり、誰かに相談したりして選んでいれば失敗を回避できたのかもしれないと反省しました。

——人に相談するのは得意ですか?

苦手ですね。「誰かに相談しなよ」とよく周りから言われます。

自分で解決しようと一人で抱え込んでしまって、最後の最後に人に頼ってみたときに「こんなに簡単だったのか」と後で気付くことが多いです。

——NOHAIRになった経緯を教えてください。

30代に入ると抜け毛が増えて、薄毛が進行し始めたので育毛シャンプーを使っていました。

当時も外資系企業に勤めていて、本社があるアメリカへ行くことが多かったんですが、アメリカに自分の髪に合う整髪料やシャンプーがなかったんです。

アメリカで販売されているものを使うと髪がパサパサしてしまって・・・。

それならもう剃っちゃおうと思って自分で剃りました。

——突然髪を剃ってしまうことに抵抗はありませんでしたか?

なかったですね。

一度剃ってしまうととても楽だったので、日本に戻ってからもそのままにしていました。

周りは最初は驚いていましたが「似合ってるね」と言われました。

——たしかに!頭の形がとても綺麗です!

——「合うシャンプーがないから髪を剃る!」というところにものすごく潔さを感じます。薄くなり始めたことを自覚されてから薄毛対策はされましたか?

食生活を変えました。それまで好きでよく食べていたファストフードをやめて、サラダをよく食べるようにしました。

最初の頃はコンビニで売っているサラダを食べていましたが、段々とこだわり始めて、オーガニックの野菜や、農家から直接取り寄せた野菜を使うようになったんです。

それが髪に良かったのか、髪が抜けにくくなりましたね。

——日本の会社はスキンヘッドをNGにしていたり、服装や見た目に対して、「こうあるべき」という締め付けがあると思います。お仕事でアメリカに行かれることが多い林さんから見て、そういった日本の画一性についてどう思われますか?

まず、締め付けるたくなる理由は、完全に他人をコントロールしたいからだと思うんです。日本の『体育会系』というのはそれに当たりますよね。

でも2000年代以降、海外のサービスが日本に入ってきたことで、少しずつ変わってきていると思います。

その流れでいくと、いつまでも何かを制限したり締め付けている企業は、それだけで人材を逃してしまう可能性があります。

そういった点で日本の企業も変わらないといけないという流れは起きてきているのではないでしょうか。

——最後に薄毛に悩んでいる人にアドバイスをお願いします。

2週間ぐらいである程度生えてくるので、一度剃ってみるといいんじゃないかと思います。

そうすると気分が変わるはずです。僕は自由な気持ちになりました。

それまで朝起きて、ドライヤーで乾かして、髪を整える必要があったんですが、それがなくなっただけでも十分開放的な気持ちになれました。

 

林さんは、少年のような軽やかな雰囲気の方だった。

求められるものが変わったら自分のマインドを変える。
抜け毛がではじめたら食生活を変える。
シャンプーが合わなければ剃る。

少年のような軽やかさの秘密は、環境に応じて自分をしなやかに変化させる柔軟さなのかもしれない。

 

モデル:林浩一郎 外資系IT企業勤務 / 撮影:長谷川さや / インタビュー・編集構成:東ゆか

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