
若ハゲで苦悩していた25歳の私がスキンヘッドにした理由を告白します
安井優貴さんは現在25歳の大学院生だ。9月にNOHAIRS公式YouTubeチャンネルでスキンヘッドデビューを披露した動画は、再生回数39万回を記録し、コメント数が300件を超える反響があった。現在、同チャンネルの中で一番よく見られている動画である。
今回はスキンヘッドデビューから2ヶ月を経た安井さんに、薄毛を自覚してからスキンヘッドにするまで、そしてスキンヘッドにした今、何を思うのかお話を伺った。
・薄毛を自覚してから、それまで以上に他人の目を気にするようになった

——この動画の撮影に至ったきっかけは、安井さんから届いたDMでした。「薄毛に悩んでいるのでいっそスキンヘッドにしたい」、そんなメッセージをいただきました。年齢を聞いて20代前半と、まだお若いことに驚きました。いつから薄毛を意識しましたか?
小学校の頃からおでこが広かったんですが、美容院へ行くと「毛量が多いね」と言われていました。今思えば気を遣われていたんですかね?(笑)
23、4歳のときにシャワーを浴びる度に、地肌が透けて見えていると感じるようになりました。、徐々にそれが進行していくような感じがして、そこで「自分は薄毛なんだ」と自覚しました。その後、それをきっかけに短髪にしました。
——思い悩みましたか?
当時は悩みました。ちょうどAGA治療の広告やCMをよく見かけるようになっていたので、当事者意識を持って治療について色々と調べるようになりました。
周りは僕のことを薄毛だとは思っていなかったようでしたが、僕自身はどんどん気になってしまって・・・。一人で思い悩みましたね。
以前は薄毛について良いとも悪いとも思っていなかったんですが、自分が薄毛になってみて初めて「嫌だ」と感じました。自分の外見がベストな状態であるために、髪の毛は絶対必要だと思っていたんです。
だから髪が薄くなることで、ベストな状態ではなくなる、つまり悪くなっていくんだと感じました。
これからは前髪で隠したり、気にしていかなければいけない。それが嫌でした。

——薄毛を自覚してから日常生活で気になったことはありましたか?
短髪にしていたので、風で髪の毛が崩れたりすることはなかったんですが、髪の毛がベタついていると頭皮が見えることがあるんです。
特に気にしていたのは照明でした。雰囲気のいいレストランの照明は、頭上からピンポイントで照らすタイプが多いので、髪の毛が透けて頭皮が見えてしまうんです。
食事をすると少しうつむくので、正面に座る相手にはより頭皮が透けて見えるんじゃないかということも気になりました。
本当は透けて見えていないかもしれないし、そもそもそんなところを見ていないかもしれない。
でも気になってしまって、神経がすり減っていくのを感じました。
——周りの視線は気になりましたか?
気になりました。もともと小さい頃から他人の目が気になってしまう質でした。
周りがどう思っているんだろうということに敏感で、ふとした表情や声のトーンを気にしてしまうんです。
でも結局、本当のところは相手がどう考えているかなんてわかるわけではないので、勝手に悪い方に捉えてしまうところが自分の悪いところだと自覚していました。
そんなことで悩むのは有益なことではないと思いつつも気になってしまいます。そうしてメンタルが疲弊していってしまうんです。
・悩み抜いて出した結論がNOAHIRになることだった

——AGA治療もされていたと伺いました。当時のことを教えていただけますか?
薄毛を自覚してからすぐにクリニックに行きました。当時AGA治療の広告が増えていたときで「みんな悩んでいます!あなたもぜひ治療を!」みたいな広告がたくさんありました。
だからとりあえず1回行ってみてカウンセリングを受けました。
薄毛にもレベルが5〜6段階あって、その中で僕は比較的症状が軽い方でした。だから朝昼晩の1日3回だけの投薬治療を1年間続ければ毛が増えると言われました。
実際に投薬から半年ぐらいで、髪の毛が増えてきたことを感じたんですが、1年経って治療を終えて投薬を止めたら、また薄毛を自覚するようになりました。
最初に薄毛に気が付いたときと同じで、シャワーを浴びているときに髪の毛が透けていると感じて、手を見ると毛束が付いていました。「あのときと同じだ」と思いました。
そこでもう一度AGA治療のカウンセリングを受けました。シャワーを浴びたときに抜ける髪の毛の本数を数えて薄毛の進行状況を割り出したところ、普通の人は1回のシャンプーで40~50本の毛が抜けるのに対して、僕は700本抜けたんです。
この段階だと薄毛の進行は中レベル。投薬の他にも同時に行わないといけない治療があって、費用を見積もると60万円かかると言われたんです。
前回の1年間の投薬治療でも30万円かかりました。学生だったので、治療費はローンを組んで支払っていましたが、今後も薄毛が進行するごとにお金がかかることを考えたら、ずっと悩み続けることは馬鹿らしく思えたんです。
そこでNOHAIRSの高山さんへ「スキンヘッドにしたい」とDMを送ってみました。
・NOHAIRになった僕を迎えたのは温かい視線だった

——NOHAIRSは「スキンヘッドにしたいけど葛藤がある」というメッセージを多くいただきます。安井さんは、葛藤はありましたか?
元々30歳になったらスキンヘッドにしようと決めていたんです。きっとその頃には結婚したいと思える相手がいて、髪の毛で格好をつける必要もないと思っていました。
でも実際、今はまだ26歳で学生です。ちょっと予定より早くなってしまったので、周りの人からどう思われるんだろうという不安がありました。
まずスキンヘッドにしてから初めて顔を合わせたときのリアクションですよね。どういう反応が返ってくるのか。
同じ大学院の研究室の皆さんは優しい方々なので、いじってきたりはしないだろうけど、きっとすごく気を遣われるんだろうなと思いました。
だから高山さんとコンタクトを取って実際にスキンヘッドにするまでの1ヶ月の間に、スキンヘッドにすることをみんなに予告していたんです。
そんなこともあって、スキンヘッドになったときの反応は思ったよりも悪いものではありませんでした。
バイト先も気さくな人たちが多くて「思ってたよりもいいじゃん」と言われました。
スキンヘッドを披露した動画に付いたコメントも、みんな温かかったです。YouTubeのコメント欄なんて、攻撃したい人が書き込む場所だと思っていましたが、応援してくれる人がほとんどでした。
そのコメント1件1件に対してNOHAIRSから返信がされていて、それも温かいと感じました。
——来春から新社会人とお聞きしました。内定先企業の方からの反応はいかがでしたか?
スキンヘッドにすると決めたときに、人事の方へ相談しました。
「社内にも何人かスキンヘッドの人もいるから大丈夫だよ」というお返事だったので、内定式前にスキンヘッドにしました。
営業や人前に出る職種などでスキンヘッドにすることをためらっている方は、一度人事に相談してみるといいと思います。
髪型に関わらず、女性の方に結婚の予定や、結婚した後は仕事をどうするかなんてことを採用面接で質問する企業も未だにありますよね。そういう企業に就職することはないと思います。
働き始めてから不満をこぼすよりは、就活のときからどういう価値観持っている企業なのかを見極めて、自分にとって居心地のいい企業を探すのがいいと思います。
そういう企業は絶対にあるはずです。僕はたまたまそういう企業に内定をもらえて幸運だったと思っています。
——内定式にはスキンヘッドで出席されたそうですが、周りの反応はいかがでしたか?
隣に座った人には最初はびっくりされたと思いますが、悪い印象を与えた感じはしませんでした。
それどころかトップバッターで内定者挨拶をしたときに、この頭のおかげで一笑い取ることができました。
「後ろに座っている人は僕の頭が気になりましたよね」という感じで笑いを取れて、場が和んだときに「これから一緒に頑張っていきましょう」という話ができたので、いいスタートが切れたんじゃないかと思っています。

——薄毛を自覚された頃はネガティブな感情を持たれていたかと思いますが、スキンヘッドにされた今はどんな心境ですか?
薄毛に悩んでいたときは、相手が自分の髪の毛を見ているんじゃないかと、気にしていました。女性に対しては特に気後れしていました。
でも今はスキンヘッドであることが個性になっていて、以前は顔も服装も、身長も平均的な自分のことを初対面で覚えてもらえることはほとんどありませんでした。
でも今は名前は覚えてもらえなかったとしても、顔は確実に覚えてもらえます。
どんな人と会っても、まず自分の頭の話題があります。相手が気を遣って何も聞かない場合もありますが、こちらから話題を振ると「気になっていたんですよね」という反応が返ってきます。
こちらも何回も話している話題なので、話し方も磨かれているんですよね。上手く話すことができて、そこで少し距離を縮められる。
今の僕は、人に顔を覚えてもらえて、誰が見てもわかるような話題を持っている。そして同じ悩みを抱える人の多い話題を持っているという強みがあります。
外見に対してはもう臆することがないので、あとは服装やスキンケアに気を遣うことで、自分がちょっと良くなる。そうやって生きていければいいなと思っています。
・生やしてもいいし、剃ってもいい。まずは何か行動を
——薄毛に悩む20〜30代の同世代の人たちに向けてメッセージをお願いします。
お金に余裕があって、髪の毛が大事だと思っているなら、AGA治療を継続して取り組んでもいいと思います。お金はかかりますが、髪の毛は生えてきます。
ただし、僕のように元々他人からどう見られているかを気にするような、比較的メンタルが強くなくて、AGA治療にお金をかけられない人には、まず何か行動を起こしてみることをオススメします。
AGA治療のカウンセリングに行ってみて、料金を聞いてびっくりしてもいいですし、高山さんにメッセージを送ってもいいと思います。生やすにしても剃るにしても、何か対策を施すとしたら早い方がいいと思います。
スキンヘッドにすることで、周りが反応に困ったとしても、それは一瞬のことです。僕はスキンヘッドにして2ヶ月が経ちましたが、髪が生えていた頃の僕の姿を覚えている人は一人もいません。
いい意味で、周りの人はそんなにあなたのことを見ていないし、興味もないんです。
長い時間悩むよりは、早めに何か行動を起こしてみてください。
現在の安井さんは、2ヶ月前に動画を撮影したときと比べて自信に満ちていた。
それはスキンヘッドになったことがそうさせたのではない。髪の悩みが消えたことが安井さんに自信を与えたのだ。
このインタビュー動画はNOHAIRS公式YouTubeチャンネルでもご覧になれます。