1. TOP
  2. INTERVIEW
  3. 髪型は変わっても僕の本質は何も変わらない

髪型は変わっても僕の本質は何も変わらない

ハゲを強みにしたビジネスマンへお話を伺うインタビューシリーズ。
今回お話を伺うのは、石黒浩也さんだ。

学生時代に音楽をしていた名残から、社会人になってもミュージシャン風のロン毛を貫いていたが、ある日突然0.3mmの丸坊主に。

周囲がざわつくほどの変化だったが、髪型は大きく変化しても、自分の本質は変わっていないと石黒さんは語る。

アバンギャルドとトラディショナルを楽しむ

指輪:富山県高岡市 銅板着色のアクセサリー ブローチ:富山県高岡市螺鈿の技術で作られている

ヨウジヤマモトは僕が高校時代の80年代にDCブランドブームが起こって、そのときから好きです。といっても当時は高校生だったので、セールのときを狙って購入していました。

ヨウジヤマモトのファッションそのものももちろん好きですが、永遠の反逆児たる姿勢にも共感しています。

僕自身、人に流されないということを大切にしていて、自分のしたい装いや、自分の表現したいものをちゃんと持っていたいという思いがあるんです。

ヨウジヤマモトは1981年のパリコレで、当時のヨーロッパでは珍しかった黒を貴重としたコレクションを発表して、ファッション界に風穴を開けました。まさにアバンギャルドですよね。

僕はもともと坂本龍一が大好きで、教授とヨウジヤマモトが、お互いに音楽や衣装を提供し合っていることを知って、そこから好きになったんです。

坂本龍一の音楽に初めて触れたのは小学2年生のときでした。学校の運動会の音楽にYMOの『ライディーン』が使われていて「なんだこれは!?」と、今まで触れたことのない感覚に襲われました。

坂本龍一は僕の人生そのものです。初めてお小遣いを握りしめて映画館に観に行った映画は小学4年生のときに公開された『戦場のメリークリスマス』。人生で初めてお小遣いを貯めて買ったLPも『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラックでした。

僕にとって、坂本龍一とヨウジヤマモトというのは人生そのものなんです。

衣装提供や音楽提供で、二人がコラボレーションすると、それぞれが音楽や洋服という存在を超越します。自分の好きな音の哲学、装いの哲学が全部ミックスしているんです。

ロン毛から坊主へ、それは学生時代との決別

——いつからNOHAIRSですか?

2005年に0.3mmの丸坊主にしました。当時はロングヘアで、百貨店のフロアマネージャーをしていました。

社会人、特に百貨店の接客業らしくない髪型だったので、上司たちからは「いつまでも学生時代みたいな髪型をしているんじゃない」と睨まれていました。

百貨店勤務のロン毛時代の石黒さん

どうしてロン毛だったかというと、学生時代に音楽をやっていて、当時は音楽をやっているというと、グランジファッションで、男性もロングヘアという文化が根強かったからです。その精神を学生時代を終えた後も持ち続けていたんでしょうね。

2004年に僕にとって大きな転機があったんです。それは「自分を変えたい」と思わせるくらい大きな出来事でした。

そこで思いついたのが、今まで何を言われても貫いてきたロン毛スタイルから、0.3mmの坊主頭にすることでした。学生時代との決別という意味合いも、当時の自分にあったと思います。

散々注意されてきたのに、頑なに短くしなかった髪の毛を突然剃ったので、職場の人たちはざわつきました。よっぽど驚いたんでしょうね。偉い人たちがワラワラと僕を見に来ましたよ(笑)

ブーツはDr.Martens。マーチンとヨウジヤマモトの組み合わせは鉄板。 ヨウジヤマモト同様、ドクターマーチンにも思い入れがある。

——NOHAIRSになったきっかけが、今までお話を伺ったNOHAIRSの方たちとは異なってます。髪の毛の状態に変化はなかったのでしょうか?

当時の髪の毛の状態はギリギリの状態だったんじゃないかと思います。一部分が薄くなってきたということはありませんでしたが、毛量が全体的に減ってきていて、元々細かった髪質もハリが弱くなり、帽子を被ると完全に髪が潰れてしまうようになってきていました。だからそのタイミングで髪を剃ったことは、いい踏ん切りになったと思っています。

僕が坊主頭にしたのはもう20年ほど前になります。当時と比べて育毛や植毛技術も発達しているから、機会があればそれらを駆使してまたロン毛にするというのも、考えてみると楽しいですよね。

薄毛の治療方法や植毛技術の進歩に加えて、昔ほどは坊主やスキンヘッドの人が悪目立ちすることはありませんよね。そういう意味で言うと、今の自分の髪型に関しては、見栄を張っているわけでもなく、何も気にしていません。

お風呂で頭を洗うのも、髪の毛があった頃よりは時間がかからなくなったし、帽子を被っても髪の毛がペタッとなる心配もない。僕は猫っ毛なので、帽子を被ったときに髪の毛がペタッとなってしまうのが嫌だったんです。サングラスを頭の上に乗せるのも好きなんですが、それも猫っ毛だと髪がペタッとなる。

でも髪の毛がなくなったらそんな煩わしさはないので、僕にとっては生活が便利になって、ファッションの幅が広がったと思っています。

髪型で人の本質は変わらない

坂本龍一のLPを買ったちょうど30年後の2013年に、仕事で教授にお会いする機会があったんです。百貨店で教授のコンサートをするということで、僕が企画担当者になったんです。

30年前に買ったLPにサインをもらって「もう死んでもいい」と思いました。

髪型に結びつけて考えることでもないかもしれませんが、髪があろうがなかろうが、やりたいことや好きなことの本質は変わらないんですよね。

ヨウジヤマモトも、髪があったときから好きですし、NOHAIRSになった今でも好きで、身にまとっているわけです。

髪型が変化したり、歳を重ねたということで、趣味嗜好の幅は当然広がりましたが、自分の中の本質はいつまでも変わらないんだなと感じています。

だからもし、髪に対して悩んでいる人がいるとしたら、NOHAIRSになることは単純にすごく楽なことだと教えてあげたいですね。

思っているほど、それをネガティブな目で見る人は少ないと思います。

髪型が変わろうが人の本質は変わらないし、それで態度を変える人がいたら、それはそこまでの人なんです。実際にそんな人も多くはいないと思いますよ。

人の本質は外見や髪型では変わらないものですからね。

 

モデル:石黒浩也 会社員 / 撮影:長谷川さや / インタビュー:高山 / 編集構成:東ゆか

Share
Twitter
Facebook

カテゴリー

オススメ記事

元プロレスラー、現ミヤマ仮面、垣原賢人氏の髪と生き様

もっと見る

美肌の鍵、快眠のための必需品!話題の枕 [ブレインスリープ] レビュー

もっと見る

スキンヘッドは僕の潔さとポジティブの表れ

もっと見る

薄毛を個性にする男たちのスタイルカタログ|NOHAIRSをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む