
本物!?役作りのためにスキンヘッドにした女優とは?
みなさんこんにちは。
スキンヘッド歴16年の太田政晴です。
バリカンの坊主を経てスキンヘッドになってから、現在は週に2回、年間で100回頭を剃っています。
今回は今までの検証とは違い、スキンヘッドのプロと言っても過言ではない私が、役作りのためにスキンヘッドにした女優を調査していきます。
いくら役作りのためとはいえ、本当にスキンヘッドにしたのがすごいですね。その心情が気になります。
全部で4人の女優の方を調査しましたので、1人ずつ紹介していきます。
長澤まさみ
プロフィールと出演作品
生年月日:1987年6月3日生(33歳) ※2020年8月現在
出身地:静岡県
映画のタイトル:世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)
この映画での受賞:日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、ブルーリボン賞助演女優賞

あらすじ
長澤まさみさん演じる高校生のアキは白血病に侵されてしまいます。
アキの恋人・朔太郎は、一緒に行けなかった修学旅行先のオーストラリアへ、アキを連れて行くために二人で病院を抜け出します。
しかし空港の待合室でアキは倒れてしまいます。
スキンヘッドエピソード
アキは白血病治療の副作用のため、髪の毛が抜け落ちてしまいます。
当初、監督やスタッフから、スキンヘッドになるようにという指示はなかったそうです。
しかし撮影当時、ドラマ『3年B組金八先生』で坂本金八の息子役の俳優・佐野泰臣さんが同じく白血病患者を演じるにあたって、スキンヘッドにしました。
男性俳優はスキンヘッドにするのに、女優が役のためにスキンヘッドにしない理由はないと思い、自らスキンヘッドにしたそうです。
当時、高校生だった長澤まさみさんは、スキンヘッドにして堀越学園に通っていたそうです。
しかし堀越学園の校則は男女問わずスキンヘッドが禁止されていたので、学校内ではカツラを被っていたそうです。
綾瀬はるか
プロフィールと出演作品
生年月日:1985年3月24日生(35歳) ※2020年8月現在
出身地:広島県
ドラマのタイトル:世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)
あらすじ
映画版と同様です。
スキンヘッドエピソード
当初、綾瀬はるかさんは、役作りのためにスキンヘッドにするつもりはなかったそうです。
長澤まさみさんがスキンヘッドにして映画がヒットし、知名度も上がったので、ドラマ版でもアキ役は髪を剃ることが必須条件でした。
しかし10〜20代前半の女性でこの条件を満たす女優さんはなかなか見つかりませんでした。
しかし所属事務所が綾瀬はるかさんを女優として売り出すために、本人の了承を得る前にオファーを受けたそうです。
本人には「カツラでも大丈夫」と伝えていたため、実際の現場でスキンヘッドにならなければならないと知ったときは相当落ち込んだそうです。
とはいえこの作品は、現在では綾瀬はるかさんの代表作となっています。
谷村美月
プロフィールと出演作品
生年月日:1990年6月18日生(30歳) ※2020年8月現在
出身地:大阪府
映画のタイトル:おにいちゃんのハナビ(2010年)
あらすじ
東京で暮らしていた一家が、幼い頃から体の弱かった華(谷村美月)の治療のために新潟に引っ越します。
しかし引越し先の新潟で華の白血病が再発してしまいます。
高校生の華は治療の副作用により毛が抜け落ちてしまいます。
新潟のこの町では、毎年世界一の花火が打ち上げられるお祭りがあり、兄は妹のために大きな花火を打ち上げることを決意します。
スキンヘッドエピソード
谷村美月さんはこの映画の台本を読んだときに、華にとても感銘を受けて役に惚れ込んだそうです。
ですので役作りのためにスキンヘッドになることには全く抵抗がなかったそうです。
出演時の谷村美月さんは20歳。まだ有名になる前のことでしたので、スキンヘッドにしたことで、「女優としての覚悟が固まった」と語っています。
スキンヘッドに抵抗がなかったのには驚きです。
役作りのために頭を剃ったことで女優としての覚悟が決まったことは、谷村美月さんにとってのターニングポイントになったのではないかと思います。
三船美佳
プロフィールと出演作品
生年月日:1982年9月12日生(37歳) ※2020年8月現在
出身地:東京都
映画のタイトル:友情(Friendship)(1998年)
この映画での受賞:日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞
あらすじ
三船美佳さん演じる中学生のあゆみは父親の転勤で、北海道から東京へ引っ越して来ました。
白血病になるも明るく頑張ってきましたが、治療の副作用により毛が抜け落ちてしまいます。
担任の教師は、彼女を元気づけるためにクラス全員の思い出旅行を企画します。
そして旅行当日、なんとクラス全員がスキンヘッドになっていました。
スキンヘッドエピソード
三船美佳さんはデビュー作となるこの映画で有名になります。
役作りのためにスキンヘッドにしたのはもちろんのこと、白血病の闘病中の方ににお話を聞くなどして徹底的に役と向き合いました。
当時スキンヘッドにする葛藤があったかまでは分かりませんでしたが、三船美佳さんはその後の作品でも役作りのために体重を増減したりするなど、ストイックに役作りをしている女優さんです。
本作は、デビュー作にして彼女の女優としてのストイックさを見せつけた最初の作品といえるでしょう。
女優が髪を剃るということ

当時、女子高生だった長澤まさみさんが、自発的にスキンヘッドにしていたとは驚きです。
当時から持っていた役者としてのプロ意識の高さが、現在も第一線で女優として活躍している一つの理由だと思いました。
綾瀬はるかさんは最初は髪を剃ることに抵抗があったようですが、それ以降の作品で役柄に合わせるために体重を増減したり、髪型を変えるなど、天然キャラとは裏腹に女優業に関してストイックになったそうです。
谷村美月さんは役に惚れ込み、抵抗なくスキンヘッドにしました。
デビューは14歳ですが、20歳でこの作品を演じたのを期に女優として飛躍していきました。
三船美佳さんについては、役作りのために白血病の方に話を聞きに行くほど徹底していたのは驚きです。
スキンヘッドにするかどうかに関係なく、ストイックさや研究熱心という言葉が似合う方だと思いました。
4人に共通していえるのは、役作りのためにスキンヘッドにすることが、その役を演じる覚悟の一つとなったということです。
「髪は女の命」といわれるくらいです。
女性がスキンヘッドにするということは、男性以上に普段の生活の中でも、好奇の目に晒されます。
その髪の毛を剃ったことで、役作りに対する情熱が伝わってきました。
今回はスキンヘッドにまつわるエピソードを少し違った切り口からご紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。