
オレンジ色の坊主頭
知り合いに誘われたイベントでお会いした遠山貴史さん。
ぴったりだ!と思いぜひモデルにと声をかけさせていただいた。
看護師を10年以上経験した後にグラフィックアーティストになった彼の経歴は異色に思える。
安定した仕事からいきなりのフリーランス。
理由を聞いたらガンとうつ病にかかったことが職を変えたきっかけだった。
想像もつかない経験をされていたがそのことも気さくに語ってくださった、遠山さん。
益々どんな人物なのか気になった。
—NOHAIR(薄毛)はいつからですか?
薄くなったのは20代後半くらい。
柔道部だったので中学生くらいから5厘くらいの坊主頭にしてました。
髪型を変え始めたのは、大学に進学して、青森から上京した時に。
田舎者のコンプレックスからなにか変えようと入学式の次の日に初めて都会の美容室に行きオレンジ色の坊主頭にした。
入学式だけ終わったらいいやと思って。
次の日に学校に行ったらオレンジ色の坊主が同級生にすごく評判がよかった。
そこから気分が良くなって、髪を伸ばしたりと色々髪型で遊んでいた。
そのあとはパーマかけたり、ウルフカットにしたこともありました。
就職するとなった頃、わざわざ髪の毛をセットするのがものすごくめんどくさかったので、元々坊主頭には慣れていたので坊主に。
働き始めたのは21歳の頃。
そこから20代後半までずっと坊主でいて、そろそろ伸ばそうと思って髪を伸ばしたら伸びなかった。
前髪が薄い!と伸ばしてみて気づきました。
自分の価値観として中途半端にするくらいなら、いいやと割り切って坊主にしました。
—ファッションのこだわりはありますか?
特にないけど、気をつけているのは人が不快にならないことと、無理をしないこと。
今日のスーツは奥さんと一緒に選んだもの。
結婚指輪のお返しに奥さんからプレゼントしてもらった。
隣にいる人が恥ずかしくない装いをするように意識しています。

—スキンケアで気をつけていることはありますか?
保湿だけ。
化粧水を奥さんと共有。特にこだわりはなくただ保湿のためにしています。
しらぴょんさんと同じで僕もサーフィンをやるんですが、サーフィンの時は日焼け止めを塗りますね。
青森出身だからか色は白いので焼けてもすぐ白くなるけど。
あとは頭がテカるから顔はテカらないように、トイレに行くと顔を洗う。
顔が脂ギッシュになるのが嫌だから水洗いをする。

出会った時から思慮深い方という印象の遠山さん。
ファッションにも相手への思いやりが垣間見えた。
謙虚ながらも大胆なアクションをする彼の動向はとても面白い。
モデル:遠山貴史 グラフィックアーティスト / カメラマン:長谷川さや / インタビュアー:高山