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ハゲによるハゲのためのハゲだけの座談会

スキンヘッドになった今だから聞ける、薄毛に悩んでいた当時はどんな気持ちだった?ということありますよね。

髪の毛にコンプレックスを抱えていることは、友だちにも明かせないこともあります。

今回は10代・20代の頃に薄毛になったお三方をお呼びし、座談会形式で悩んでいた当時を振り返っていただきました。

現在、薄毛に悩んでいる方も、来るべき未来にそうなりそうな方も安心してください。

悩んでいるのはきっとあなただけではないし、そもそも悩む必要のないことかもしれませんよ。

参加者

ファシリテーター:徳本昌大(57)
書評家・ビジネスプロデューサー元広告代理店勤務 / 現在は複数社の社外取締役やアドバイザーを務める。
『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』等、ソーシャルメディアに関する執筆著書多数の他、雑誌やWEBメディアでの連載多数。
自身の娘は男性に対して「ハゲていてもいい」という意見であり、同じように思う女性は、世の中に多く存在すると確信している。

永橋草太(31)
会社員として働く傍ら、生きてるだけで価値がある社会を作るため、四柱推命、アドラー心理学を用いたメンタル面のサポートや、運動会を中心とする『遊び×スポーツ』をテーマとしたコミュニティや、それに関連したYouTubeチャンネルの運営を行っている。

大向裕人(42)
ベンチャー企業のSE・営業・企画を経て独立。現在はIT系コンサルタントと結婚相談所を運営。
自身が漫画・アニメ好きのオタクであり、オタクコミュニティを持ちながらクリエイター向けのサポート支援団体を仲間と立ち上げる。
先日、2020年3月にNOHAIRSでの断髪式を経てスキンヘッドデビュー。

近藤哲也(44)
舞台役者として活動する傍らフィットネスジムの職員を兼業。役者として宝くじ売り場の男性の声を10年程担当している。
勤務先が『スキンヘッドNG』のため剃らずに少し伸ばしている。
これまでの舞台出演の中で、同じ髪型の人と出会ったことがないためハゲ頭ポジションを確立している。

いつから薄毛?

徳本 初めて「髪が少なくて辛い」と感じたのはいつ頃ですか?

永橋 18歳のときに友だちからふざけてだと思うけど、「お前ハゲてるな」と言われました。

実際に薄くなったのはその後、19歳の頃ですね。
大学に進学して知り合いがいない環境になって、もともと人の目を見て話すこともできないぐらい人見知りだったので、友だちが1人もできなかったんです。

毎日兵庫から2時間かけて大阪の大学に通っていたんですが、誰とも一言も喋らずに帰るという生活で、ものすごい孤独を感じていました。

ストレスを溜めやすい性格だったので、ストレスのせいでどんどんハゲていったんです。

当時は、ずっと帽子を被りながら薄毛を隠していたので、余計にしんどくて・・・。コソコソ隠している状況を解消したいけど、急に坊主頭にしたら注目を浴びそうで怖いという思いもありました。

結局、大学1年生の夏休みに坊主頭にしました。
5厘にしたら意外にハゲがバレなくて、そのまま気にせず生活していたら徐々に友だちができたんです。
ロン毛にしてハゲを隠していたときは友だちができなかったけど、坊主頭にしたら友だちができたってことですね。

徳本 カミングアウト大作戦ってことか。

永橋 そうですね。半年くらいは隠しながら悩んでいました。相談する相手もいないし、親にも言えない。
薄毛で悩むなんてしょうもないことだとそのときは思っていました。

今ではそれが個性になっているので、ハゲでよかったなと思っています。
親父もハゲているので親父に感謝です。

大向 僕は20代半ばからですね。
僕はもともと天パなんですが、天パだとストレートよりハゲが目立って見苦しい感じになるんです。

見苦しいのは嫌だったので、徐々に短くしていく作戦を立てることにしました。

まず最初は美容院で全体的に短く切りました。
その後は徐々に地肌を出していくために、美容師さんヘ「横だけ刈り上げてください」とお願いしていました。

刈り上げたところは、髪が薄くなって地肌が出たところと色味を合わせるように、さらに短くしていって、ボリュームを残していた頭頂部も短くして、だんだんと坊主へ近づけました。
その後は美容院へは行かずに、自分でバリカンで刈っています。

徳本 美容師さんに何か相談しましたか?

大向 相談はしなかったですね。
だけど、ふと「それやっても変わらないと思いますよ」と言われたときがあって、ちょっと傷つきました。

育毛については、髪に投資するよりも遊びや仕事に投資したいという思いがあったのでしませんでした。
薄毛のせいで見苦しくなるのは嫌だけど、ハゲになること自体は特にマイナスを感じなかったからかな。

セルフの育毛ケアはやっていたけど、「意味がないな」とふと感じたんです。
しかも結構コストがかかるから、どうせお金を使うなら髪の毛に投資する以外に、楽しいことをした方がいいと気付いたんです。

そう考えたら最後はバリカンで刈ってしまうのがいいなと。
美容院へは通っていましたが、最後の方は自分でさらに短く、7mm〜5mmに刈って、今ではスキンヘッドですね。

スキンヘッドの方が他人から覚えられやすいのでありがたいですね。
唯一困ることは、相手は覚えているけどこちらは覚えていないとき(笑)

近藤 僕も26〜27歳くらいですね。

高校生の頃、美容師さんに「近藤くん、ハゲるで」と言われ、当時は「俺は絶対ハゲない!」と思っていたんです。

最初は頭の右側から生え際が目立ち始めました。あるとき、電車で窓ガラスに寄りかかったら地肌に窓が触れている感覚を覚えたんです。

あの人の言う通りになったなと落ち込みました。

30代半ばくらいは、薄くなったところを髪型でなんとかごまかしていました。
美容師さんも気を遣って髪型を整えてくれていたので、そこで隠し方を学んでいましたね。

ただ、隠すのも疲れるなと思っていました。

世の中よく見れば、ふさふさな人ばかりじゃないことにも気付いて、ある瞬間から「もういいや」と吹っ切れましたね。

ハゲに対する考えをポジティブなものへ切り替えられたのは、役者をやっていたからだと感じています。
怖い役もコメディパートもハゲが『味』として使えると気付いたんです。

自分自身を押し出していくタイプではないけど、頭のおかげで自然と目立つし、おもしろく扱ってもらえているので、これはこれでいいかと感じています。

例えば、映画『ワイルド・スピード』は主要キャストのほとんどがみんなツルツルですよね。

ハリウッドのアクションスターはハゲが多いので、「僕は頭だけはワールドクラスだ!」と思っています(笑)
ハゲていて動ける役者というのは一つの武器だと考えて、今ではそんなに思い悩んでいません。

ヒゲについて

徳本 ヒゲは生やしますか?

永橋 以前は生やしてましたけど、今は生やしてないです。

大向 サラリーマンでいる時期が長かったこともあって、ヒゲは生やしてないですね。

近藤 普段は生やさないです。

女性からのリアクションについて

徳本 坊主頭になったとき、女性からはどのようなリアクションがありましたか?

永橋 「すっきりしたね」と言われました。
ネガティブなことを言われるんじゃないかと思っていたけど、ポジティブな反応でした。

大向 反応はあまり変わらなかったですね。
徐々に短くしていったからか「そっちの方がいいじゃん」という肯定的な意見の方が多かったですね。

徳本 自分たちが思うほど他人は気にしていないよね。

近藤 それよりも、ハゲを隠していたときの話ですけど、接客してくれた知らない店員さんにハゲがばれているんじゃないかと勝手に想像していたときの方が恥ずかしかったですね。

薄毛に悩む若者へのアドバイス

徳本 悩める若い人たちへアドバイスはありますか?

永橋 経済的にも、仕事的にも、キャラ的にも「ハゲは得すんで」と言いたいですね。

仕事上でも、プライベートでもハゲというだけで覚えてもらえてキャラ立ちもします。
セルフカットもできるし、朝のケアやヘアセットに時間がかからないので、時短にもなるんです。

徳本 ハゲは生産性が高いってことですね。ドライヤーで髪を乾かさなくてもいいもんね。
ハゲはその分時間がある。故に生産性が高い。

永橋 そうですね。キャラ的にも目立てるのは、本当に便利で、それによって顔を覚えてもらえるから、仕事につながりやすいんです。

徳本 外見に目立つコンプレックスを持っているから、かえってそれがオープンになっていいかもね。

内面も含めて、人から見えないところにコンプレックスがあると、相談する相手を選んでしまって、結局誰にも悩みを打ち明けることができなかったりするもんね。

今度は過去の髪型写真集とかやりたいね。
どんなに誤魔化したり葛藤しても最終的には剃った方がいいかもしれないから、それなら最初から剃っちゃえばと、悩める若者を後押しできるかも。

大向 いろいろな意味でハゲはモテる。
時間も持てるし、お金も持てる。可愛がってもらえるし人にもモテますね。

ハゲというだけで目立つし、ハゲをオープンにしていると自信家だと思われるのか女性から好印象です。

僕らみたいなオープンな人たちは持ちネタにしていますよね。
「身も心も明るいです」
「レフ板に使ってください」っていうのが決まり文句です(笑)

ここまで開き直って明るから、可愛がられることが多い気がします。

近藤 『レフ板』というと、僕は1度、舞台上のライティングでNG出したことがあります。
「演技は良かったけどね〜。頭がハレーションしちゃって」と。

徳本 それ『ハゲーション』って言うんだよ(笑)

大向 僕もビフォーアフターの企画のとき、頭が白飛びしたのでカメラの設定が変わったみたいです。

近藤 伝えたいことは、先ほども徳本さんが言われていましたが、『実はそれほど周りは気にしていない』ということ。

すっきりした方が周りも接しやすくなりますよ。

誤魔化して隠すよりも、剃ってしまった方が自分も周りもすっきりするし、今まで悩んでいたのはなんだったんだと思うはずです。

若いときは髪型で勝負しようとしていたけど、今では髪型以外で戦おうと思えるんです。
内面を格好良くすることだったり、しゃべりを鍛えることだったり。

髪型意外のところにもっとフォーカスできるから、もしかしたら人として豊かになれるチャンスが多いと思いますね。頭は寂しいけどね(笑)

そこで悩んでネガティブになるくらいだったら剃っちゃうか、そのままでいいから薄毛をネタにしちゃえよって思います。

徳本 周りが気を遣わなくなる。場に優しいってことね(爆笑)
禅の世界、引き算の美学ですよね。心が豊かになるれば、きっと財布も豊かになりますよ。

大向 確かに、自分からオープンにしていれば、周りが「この人には変に気を遣わなくていいんだ」と分かってくれますね。

ハゲとお洒落

徳本 ハゲになってからファッションはどう変わりましたか?

永橋 以前より気は遣うようになりました。

ハゲるごとに自己肯定感が下がっていたのが、髪の毛を剃ったら回復したんです。

ハゲを隠していたときは、見た目を批判されることがとにかく怖かったけど、それが受け入れられるようになりました。

他人からの良い評価も悪い評価も受け入れるようになったんです。これは自己肯定感が回復したからこそですね。

そうすると、今まで薄毛を隠すことを頑張っていたけど、スキンヘッドになって隠すところがなくなったら、今度はファッションに気を遣うようになりました。

大向 髪型で勝負できないから違うところで勝負せざるを得ない。

じゃあどうするのかというと、「やっぱりファッションは最低限変えないと」と思って、ファッションを勉強するようになったら楽しくなりました。

徳本 頭にこだわらなくなった分、服装にこだわるようになったんですね。

永橋 ハゲを生かすためには何を着たらいいか考えるようになりました。

近藤 僕は同じ頭の人たちはどんなファッションをしているかを見るようになりました。

僕自身は実際そこまでファッションにこだわりがあるわけではないんですが、体を鍛えたりとかは意識するようになりましたね。

徳本 『ハゲもお洒落の一環』というトレンドになれば髪の毛がなくなることも怖くなくなるよね。

お洒落なハゲのベンチマーク

徳本 みなさんから見て、ベンチマークにしているハゲの方はいますか?

大向 ジェイソン・ステイサム!動けるハゲはかっこいいです。

近藤 僕も雑誌見るときでもジェイソン・ステイサムを探しますね。

正直、ワイルド・スピードのスピンオフを見たときに「ジェイソン・ステイサムの後ろ姿が自分の後ろ姿と似てる」と思ったんです(笑)

お手本にして、どんな服装をしているかに注目してます。日本人だと竹中直人さん、火野正平さんですね。

永橋 普段『この人』というのはあまりいないんですが、渡辺謙さんとか松平健さんが剃ったときに、「剃ってもかっこいいんだ」と感じたんです。

それは、その方たちの演技や振る舞いが魅力的だと知っているからで、やっぱり中身が大事なんだなと思いましたね。

徳本 確かに人間は中身、キャラクターが大事ですよね。NOHAIRSのイベントでも盛り上げ役の人が多いです。みんなGiver。

目の前に同じ頭の人がいたら?

徳本 自分と同じような頭の人がいたらどうしますか?

永橋 ほんまは手を振りたいですね。

大向 話かけたいけど、話しかけていいハゲと、話しかけちゃダメなハゲか分からないので、バッチをつけたりして、この人はNOHAIRSの人だという目印があれば声かけやすいですね。
NOHAIRSでお洒落なやつをぜひお願いします(笑)

イベントとかでは似たような人がいると声をかけます。やっぱり仲良くなりやすいです。
「いつからですか?」だけで余計な言葉はいらないですからね。

近藤 話しかけるのはちょっと気まずいけど、いざ話しかけたら仲良くなれそうな気がしますね。

徳本 相手の方が若くてもハゲ歴が長かったら先輩ですからね。

ハゲをハゲますのはハゲ

徳本 薄毛で悩んでいる人たちの、ハゲに対する心のハードルを下げてあげたいですね。

だからハゲを克服した皆さんには、こういうことを色々なところで話してほしいです。
リアルハゲコーチングだったり、色々とアプローチの方法があると思います。

エッチな話はできてもハゲの相談はしづらいものです。だから、経験者から発信してほしい。

若者の1年間には重みがあるんですよね。悩んでいる時間がもったいないです。

大向 20代だとなおさら相談しづらかったです。
確かに先輩や年上に似たような頭の人がいたら相談しやすかったですね。

徳本 ハゲバッチプロジェクトやりましょうか。
ハゲプロは金のバッチ、普通の人は銀のバッチ、一般はブロンドのバッチとかね。

次回はこの企画に出たい人でやりましょう!

ハゲはハゲを呼ぶと。ありがとうございました!

 

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