―今回取材させていただく方は、NOHAIRS史上最も毛が長く、そして半分坊主。
待ち合わせでは一発で見つけられるその風貌。
一体どんな人物なのか、興味を掻き立てられた。
どんなお仕事をされてますか?
よくわかんないですね。何やってるんでしょう(笑)
元々はファッションの仕事をやってたんですがそれを辞めて、それからは日本酒の仕事をやってます。
店舗の立ち上げとかコンサルタントとか、海外にいた経験があるのでインバウンドの仕事とか。
あとは新宿のゴールデン街にあるお店に立ってたりもしてます。
自分からやろうと思ってやってる仕事はほとんどなくて、オファーをいただいた中から面白そうな案件をお受けしてます。
仕事が1番楽しいかもしれません。実際、遊んでる感覚とあまり変わらないので。
個人として人繋がりで仕事をできてることの秘訣はありますか?
仕事とか関係なく、人とちゃんと接するだけでいいんじゃないんでしょうか。
仕事のためだけに人と繋がるような人とはあまりうまくいかないと思うし、話してて一緒に飲んでたりとかして楽しく過ごせる人とは仕事をしてもきっとうまくいきます。
なので、飲み会とかで話してる中で仕事の話になって、新しい仕事が生まれることも多いです。
先に関係ができてるときもありますが、同時進行で人間関係と仕事が始まってるときもあります。
とても独特な髪型にされてますがそうなった経緯は?
もともといじめられてたせいか、他人に恐怖心があって気付いたら引きこもりになっちゃって学校にもあまり行ってませんでした。
高校卒業後の進路を考えていたとき、「このままじゃやばい、人生が終わってしまう!」と思って、まずは環境を変えるためにニューヨークへ渡り、トータルで9年間ほど生活していました。
とはいえ、渡米して早々にまた引きこもっちゃって(笑)
結局、環境を変えても根本が変わらなきゃダメなんですね。
どうしたらまた外に出られるかなって考えて、とにかく人に慣れようと思いました。
そのためにはまず目立つ格好をして、人の視線に慣れようと思い、髪型を変え服装を変え、気付いたらだいぶエスカレートしちゃいました。
当時は今よりもっとすごい格好してました。ドラァグクイーン(※)みたいなド派手な。
※ドラァグクイーンとは派手な化粧・女性装をした人のこと。
そのころに比べたら、今はだいぶ平和です(笑)
なにはともあれ、そんな感じでかれこれもう15年この髪型です。
今のスタイルになったのはいつごろからですか?
6年前に帰国したんですが、その当時バイトをしていたお店で夏祭りがあったんです。
その時に浴衣を着たら、なんだかしっくりきたのでそれ以来ずっと着物です。
全部で30着ほど持ってますがありがたいことにほとんど頂き物で、自分で買ったものは2、3着くらいです。
今となっては、冷ややかな視線が気持ちいいんです。
なんでしょう、視線からマイナスイオンみたいなのを感じます。あと、虐げられてるなって感じて最高です。
さっき、体育座りして写真撮ってもらってるとき、見下されてる感じがして心地よかったです。ありがとうございました❤️
見た目に関してはつっこみどころを持っていたいです。
特に自分の中で絶対的なルールがあるわけじゃないんですけど、私の見た目で楽しんでもらえたら嬉しいです。
この先もずっと着物のスタイルでいるかということも決めてないです。
いつか毎日スーツになるかもしれないです。まあ、当分は着物だと思います。
着物は基本的に地味なものは着ないです。着物で柄が派手できれいなものは女性ものが多いので、女性ものを着ることが多いです。
インタビューされると自問自答しますね。なんでこんな格好してるんだろうって・・・(笑)
小物はすべてヴィヴィアン・ウエストウッドです。
ファッションは好きですか?
好きです。ファッションショーの映像とか今でもたまに観てます。
元々、大学でファッションデザインの勉強してて、そのあと自分もファッションの仕事をしていました。
モデルやジュエリーデザインをやってたこともありました。
今、着物ブランドを友だちとやってたりもします。
たまに着物以外を着るとテンション上がりますよ。先日、久しぶりにスーツを着たんですが、だいぶ楽しかったです。
変わりたいと思ってるけど一歩踏み出せない人も多いと思うのですがそういう人にアドバイスできるとしたらどんな言葉をかけられますか?
私もそうだったんですけど、まずは格好つけることをやめちゃったらいいと思います。
変えたいと思いつつ、「これはしちゃいけない」「こうあるべきだ」って自分で自分をがんじがらめにしちゃってる人も多いんじゃないでしょうか。
でも、格好つけてると失敗したりつまずいたりできないし、疲れちゃいます。
いじられたり笑われたりできた方が、気が楽になりますし、おいしいです。
あまり深く考えず、髪の毛半分坊主にでもしちゃえばいいと思います。
―自分の思う自分を生きる。
固定概念に捕らわれず、自分を解放することで変わる世界がすぐそこにあるのではないだろうか。
モデル:後藤崇 / 撮影:長谷川さや / インタビュー:南はるな / 編集構成:土屋リサ
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